『志摩醸造』×『ビール女子』コラボ記念!伊勢志摩の玄関口・鵜方駅タップルームの魅力を徹底解剖【後編:ビール造りの裏側編】
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人気ビールメディア『ビール女子』さんの現地取材による、志摩醸造タップルーム徹底解剖コラム。
[前編コラム]では、近鉄鵜方駅直結のタップルームの利便性や、誰でも簡単に注げる自動ビアサーバー体験についてお届けしました。
続く今回の後編では、その美味しい一杯を支える“ビールのつくりの裏側”へ。普段は見られない醸造所の中に特別に潜入し、志摩醸造のハイクオリティな味を生み出す設備や、ブルワー歴29年の巨匠・中西醸造長のこだわりをひも解いていきます!
普段は立ち入れない「志摩醸造」の裏側に特別潜入!
近鉄鵜方駅1階にある直営タップルーム「Craft Beer Stand SHIMA」。そのガラス窓の奥に広がるのが、日々ビール造りが行われている醸造所です。

中に入ってまず驚くのが、ピカピカに磨かれた設備たち。これらの設備はヘッドブルワー(醸造長)である中西正和さん自らの手で細かく改良が施されています。
熱が均一に回るよう調整したり、ホップかすをきれいに取り除けるようストレーナーを追加したりと、長年の経験に基づく知恵が隅々まで散りばめられています。
さらに、仕込みに使う「水」にも徹底的なこだわりが。
水道水をまずミクロろ過し、続いて活性炭ろ過を行って塩素(カルキ)を完全に除去。その後、各ビールのレシピに合わせてミネラルバランスを調整して使用しています。

中西さん
「駅の下なので、一度貯水槽に入る水を使うことになります。安全とはいえ、不安要素はゼロにしておきたい。塩素が残っているとビールを飲んだあとにちょっとした違和感が出るんです。それはない方がいいので、カルキを抜いてから使っています」
国内でも希少な「遠心分離機」が守る、すっきり&豊かな風味
志摩醸造のビールを飲むと、誰もが「すっきりしているのに、ちゃんと個性がある!」と驚きます。そのクリアな味わいを支えているのが、こちらの遠心分離機です。

日本のクラフトビールブルワリーでもまだ数社しか導入していないというこの機械。発酵が終わったビールの液体から、酵母などの固形物だけをきっちりと分離してくれます。
中西さんは「一般的な「ろ過器」だと、ビールの大切な風味や香りまで一緒に取り除いてしまうことがありますが、遠心分離機なら風味も香りもちゃんとも残したまま、クリアな液体に仕上げることができる」と話します。

また、外からも見える缶詰ラインでは、缶の中に酸素が残らないよう徹底的に管理されています。
酸素が残るほど風味は劣化しやすくなりますが、志摩醸造では非常に低い溶存酸素量を維持。だからこそ、定番ビールは「常温保存が可能」という高い品質クオリティを実現できているのです。
ブルワー歴29年の職人!中西醸造長が語る「引き算の哲学」とレシピの着想
志摩醸造の味の舵取りをする中西さんは、あの「伊勢角屋麦酒」の創業期を支え、伝説の『伊勢ペ(ペールエール)』をつくった巨匠。その後、名古屋の「Y.MARKET BREWING」を経て志摩醸造へ参画した、ブルワー歴29年のまさにレジェンドです。
一歩足を踏み入れると、縦に長い店内の右側に近未来的なビアサーバー、左側には実際にビールが造られている醸造タンクや缶詰ラインがずらりと並ぶ、圧巻の景色が広がっています。
店内は完全キャッシュレスの無人セルフ形式。旅の始まりや終わりに、ふらっと立ち寄って立ち飲みを楽しめる気軽さが魅力です。

これほどのキャリアを持ちながらも、中西さんは「僕は入ったときからずっと現場主義。とにかく現場でビールを造り続けられることが一番嬉しい」とはにかみます。そんな中西さんが大切にしているのが「引き算の哲学」です。
中西さん
「絶対やらなきゃいけないことは絶対やる。でも、やらなくてもいいことはあえてしない。全部引き算で考えています。重要な部分さえしっかりやっておけば、自ずとクリアで美味しいものができてくるはずなんです」
素材を求めて農家へ直談判!? 地元愛が生んだ限定ビール

(限定商品につき現在は販売しておりません)
中西さんの情熱は、限定ビールに使われる地元・三重の素材選びにも溢れています。
『ビール女子』編集部の皆さんが今回の取材で「言葉を失うほど驚いた!」と大絶賛した柑橘ビール『しらぬひエール』に使われている不知火(しらぬい)は、中西さんが約20年前に産直市場で見つけ、人づてに農家さんを探し出して直接訪問し、以来ずっと直接仕入れている特別なもの。

「直接生産者さんと話して仕入れる。その方が素材の背景まで知ることができて、最高の状態のものを使える」と語る中西さん。今後は、志摩・大王埼灯台エリアの昔ながらの燻製小屋でつくられている「鰹節」を使ったビールにも挑戦してみたいとのこと。地産地消のワクワクするアイデアは、まだまだ止まりません!
“旅をもっと楽しく!特急「しまかぜ」で楽しむ限定缶&樽生

志摩醸造のビールは、タップルームを飛び出して「旅の移動中」にも楽しむことができます。近鉄「観光特急しまかぜ」のリクライニングチェアのようにふわふわゆったりとしたシートに身を委ねて志摩のビールを飲む、思わず深呼吸したくなるような特別な時間です。

車内カフェ車両では、志摩醸造の樽生ビールを提供中!流れる車窓の景色を眺めながら飲む出来立てのビールは、旅の想い出をより濃いものにしてくれます。

さらに車内では、「しまかぜ」が様々な角度で描かれたオリジナル特急デザインの限定ラベル缶(定番3種)も販売されています。電車ファンもビールファンもコンプリートしたくなるレアアイテムですので、ご乗車の際はぜひチェックしてみてください。

(※限定缶は、近鉄名古屋駅改札内のファミリーマートや、鳥羽「かもめベイテラス鳥羽」、賢島「サミエール」などでもお取り扱いが広がっています!)
醸造所の中で積み重ねられている、職人の細やかな工夫ととてつもないこだわり。そのすべてが、志摩醸造の“毎日でもおかわりしたくなる一杯”へと繋がっていました。
伊勢志摩を訪れた際は、ぜひ鵜方駅のタップルームで、そして特急の車内で、最高のローカルビールを味わってみてくださいね!
【ショップ情報】Craft Beer Stand SHIMA
- 住所: 三重県志摩市阿児町鵜方1670-2 近鉄鵜方駅1階(Googleマップ)
- 営業時間: 不定期(※最新の営業時間は公式Instagramをご確認ください)
- アクセス: 近鉄志摩線「鵜方駅」直結(改札を出て1階)
- 公式オンラインショップ: 志摩醸造Online Shop